歯科コラム

親のタバコが子供の口内に影響!?副流煙のリスク

親の喫煙は、副流煙というかたちで子供を苦しめています。
「それでもタバコをやめられない」と言う方もいるでしょう。
では、次のデータを知ったらどうでしょうか。
喫煙者のいる家庭の子供は、そうでない家庭の子供より、3歳までに虫歯になるリスクが2倍になる。
親のタバコが、子供の虫歯をつくっているのです。
アルカディア歯科大倉山が詳しくご説明します。

親のタバコが子供の虫歯をつくるメカニズム

親のタバコが子供の虫歯をつくるメカニズム

タバコが唾液の分泌量を減らすことがわかっています。唾液には殺菌作用があるので、虫歯菌にとっては迷惑な液体です。さらに唾液とともに虫歯菌を流すことができます。
そのため、唾液が少ない口のなかは、虫歯菌が活発になりやすいのです。
喫煙習慣のある人の子供の虫歯リスクが2倍になるのは、子供の唾液の量が親のタバコの副流煙のせいで減ったためと考えられています。
また、タバコを吸う親の子供は、歯茎も黒ずんでくることもわかっています。これも副流煙のせいでしょう。

副流煙のほうが毒が強い

タバコの煙に含まれる有害物質は200種もあり、そのなかにはペンキや殺虫剤に含まれる物質も含まれています。タバコは「毒を飲んでいる」ようなものなのです。
先ほど副流煙の影響を紹介しましたが、家庭内での副流煙は、親が子供が遊んでいる場所に「毒をまき散らしている」ようなものです。

というのも、副流煙のニコチンの量は、喫煙者本人が吸う煙(主流煙)の2.8倍になるからです。一酸化炭素に至っては4.7倍です。
ニコチンは血管を収縮させる作用があります。つまり血行が悪くなるのです。そのため白血球が口に届きにくくなり、虫歯菌や歯周病菌に対する抵抗力が落ちてしまいます。白血球は免疫の要(かなめ)だからです。
また一酸化炭素は酸素欠乏を引き起こします。喫煙者が息切れしやすいのは一酸化炭素のせいです。

産まれる前の子供にも影響がある

産まれる前の子供にも影響がある

タバコは、無事産まれてきた子供の歯に害を与えるだけではありません。妊娠中の喫煙は、低体重児の出産、早産、流産のリスクを高めます。つまり産まれる前の子供も苦しめているのです。
さらに、母親自身が喫煙者だったり、母親が受動喫煙していたりすると、その母親から産まれてくる赤ちゃんの乳幼児突然死症候群の発症率は5倍になります。

まとめ~子供を苦しめてもまだ吸い続けますか

受動喫煙による子供への影響は、虫歯の発症だけにとどまりません。「子供の命にかかわる」といっても過言ではありません。
子供をこれだけ苦しめる可能性があるのに、それでもまだタバコを吸い続けますか。
タバコの危険性については、歯科クリニックに行ったときに、歯医者からも聞いてみてください。


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